2012/01/04

あけましておめでとうございます

本日からお仕事のかたも多いかと思います、2012年明けました。個人的には無事に明けてよかったねという感じで…。去年はいろいろありましたよねぇぇええ。個人的には、自分のどーでもいい半生みたいなものをぶちまけてブログが終わったことに大変責任を感じております。お目汚しすみませんっ。

というわけで更新を。
このブログでやっていきたいことはいろいろとあるのですが、書籍『A Thousand Leaves』で担当した商品やブランドを振り返りながら、語りきれなかった魅力をお話することもできればな〜と思っております。




手放せない、キャロルプリーストのクレンジングとクリーム


まずはCAROL PRIESTから。
画像は、リフレッシングクレンジングミルクと、モイスチャーシールドクリーム。クリームのほうは本にも書きましたが、とにかく秀逸でございます。
クレンジングミルクはさっぱりとネロリの香りで、みずみずしく肌になじみ、でも油分も適度に残して洗い上げてくれます。私はこれを手の平に取ってお風呂に入ることがよくあります。蒸気につつまれながらマッサージするようにクレンジングすると、肌がふわっとするんですよね。(ただし、ボトルごとお風呂場に置いちゃうと、高温+水の混入による劣化が不安なので注意!)
そしてクリームですが、正式名称を無視して「アボカドクリーム」と呼び愛用すること早2年…かな? 私は油の分泌も多い混合肌なので、クリームを選ぶ目は結構厳しいんですが、これは誰にでもすすめてしまう逸品です。こっくりとしたテクスチャーはアボカドバターそのものなのですが、肌にのせるとチキソトロピーって感じでみずみずしく馴染みます。角質層にすっと馴染んで、本当に潤いをシールドしてくれるんです。上から蓋をするだけでなく、潤いのババロアで角質層から浸して包み込んだ感じと言いますか…。それが肌と一体化していくあの体験には、使ったひとにしかわからない感動があります。

このブランドは、ニュージーランドの小さな町で、たったの4人(しかも2組の夫婦)で作られているんですよね。だからなんというか、純度が高いんです。周りのひとたち、環境、地球の恵み、そしてCAROL PRIESTというブランド、そういったありとあらゆるものに対する感謝や愛が込められているのを、ビシバシ感じます(昭和的表現)。それから、自分たちがやっていることに対する、揺るぎない意志。妥協しない、というのはオーガニックコスメに珍しくない姿勢ですが、そこに、ストイックとはちょっと違った純粋性がたっぷり詰め込まれているというか。100人で共有できることと、4人で共有できることって、やっぱり違います。だから、使っていてとっても安心感があるのです。
それから、ここのプロダクトはすべて、香りがとても特徴的。いわゆる「香りづけ」ではない、独特の芳香があります。強い人工的な香りに慣れているかたは、もの足りなかったり、いい匂いに感じなかったりするのでは? と思いますが、これにハマるとやみつきに。とても複雑で繊細な香りにうっとりすることになるでしょう。

CAROL PRIESTには、まだまだ紹介したいプロダクトがたくさんありますので、それはまた別の機会に。



2011/12/31

さらに長い、年末のご挨拶


我が家で新年を待つみなさん



年末ぎりぎりになり、なるみちゃんにつられて、私もご挨拶。
今年は、オーガニックコスメの本「A THOUSAND LEAVES」に関わることができて本当に幸せでした。機会を与えてくださったすべての方に感謝します。

そもそも、私がどうしてオーガニックコスメというものに出会ったのかということについて、少し振り返ってみたいと思います。つまり、美容というものになんで興味を持ったのか…というところからはじまってしまうので、少し長くなってしまいますが。

「オーガニックコスメ」というジャンルが(そのときそういう言葉で呼ばれていたかはわからないけれども)あると知ったのは、ecocoloに関わったのがきっかけであることは間違いありません。
当時(2005年)、ecocoloの創刊は私にとって、とてもショッキングな出来事でした。
こんなやりかたで、ライフスタイルを提案できるんだ!とびっくりしたのを昨日のことのように憶えています。肘をついたショートカットの宮沢りえさんがにっこりと微笑んだその表紙がすべてを物語っていました。
自分らしくある(媚びない)ことや、自主的に考えて選択していくことが、自分だけではなくひと(そして地球)に優しくあれる(=可能である)ということを、堂々と提案している印象を受けました。

つねづね、私は「美しさってなんなのか」を考えながら生きてきたと思います。

物心ついたときから圧倒的に自分の容姿にコンプレックスを持っているがゆえに、一般的な「女性らしい美しさ」に、どうしても興味が持てなかった思春期。女の子らしくして男の子にモテることが大切だとは、どうしても思えませんでした。あるいは、そういうふうに疑問を感じることでアイデンティティを保っていたのかもしれません。
そんな私が見いだしたのは「表現」という世界でした。音楽、アート、ファッション、そういったものをすべて「アーティストの表現」と見て、それに触れることが生きがいだった、といっても過言ではありません。そこでは、性別や国籍、性格、そして容姿は、ひとつの「個性」としてフラットに捉えられていたから、可愛くなくてもいいんだ、って許されていたところがよかったのかな。今思えば、自分はもともと中性的なのだけど、当時はそんなこと全然わからなかったから、辻褄を合わせるための選択だったのかな、と思います。

私は、高校生のときにメイクアップアーティストになりたいと思いました。
当時CUTIEという雑誌に、渡辺サブロオさんの連載で「世界中の美女に変身!」みたいなページがあったのだけど、なんでもない女の子が、メイクアップによって(ふとーいアイラインとアイブロー、つけまつげ、真っ赤なルージュとつけぼくろによって)お色気イタリア女優に変身したのを見て、こんな世界があるんだ!と感動したのを今でもはっきりと憶えています。
イルマキアージュやブルジョワ、ケサランパサランやゲランの化粧品たちも、とても魅力的にうつりました(私は幼いころからバービー人形なんかが大好きで、ミニチュア化された世界を無条件に愛しているところがあるのです)。
ひとは、自分で想像できる範疇を軽く超越した顔になれるんだな、と単純に思いましたし、メイクアップの先に「美容」があるということはまったく考えていませんでした。

化粧品会社に入っても、女性を美しくするということに、心の底からは興味が持てませんでした。理屈ではわかるし、女性は美しいほうがいいに決まっているのだけれど、世の中で「今なりたい顔No.1」が誰だとか、こういうヘアメイクが愛されるとか、そういうことにギャップを感じる日々。興味があるのはファッションフォトやコレクションのメイクアップで、当時ベルギーのデザイナーが好きだったこともあり、個性を認める表現をよしとする価値観を持っていました。
私は当時、お客さんに似合う色を自分でブレンドして提供する「カラリスト」でした。お客さんと対面でカラーを提案し、試作し、実際に製造してお渡しするお仕事。
私はカウンセリングのなかで、お客さんのパーソナリティについて必ず訊くようにしていました。好きな芸能人やなりたい顔、好きな色、どんな趣味なのか、仕事は? 性格は? ……そのうえで、そのひとの顔を見るようにしていました。一重なのか二重なのか。肌の色は? 使い慣れている色は? アイシャドーは普段何色使う? そういうことを総合して色を考えるのが面白くて仕方がありませんでした。そこでお客さんの意向とぴったり合い、喜んでいただく瞬間は、とてもアシッドで感動的でくせになるものでした。
インプロビゼーションタイプなので、たとえば、マニュアル的なカウンセリングを、私は好みませんでした。パーソナルカラーを土台にカウンセリングするカラリストもいましたが、私は「あなたはスプリングだから、茶色は絶対にダメ」みたいな考え方がどうしても好きになれない。必ずそのひとに似合う茶色がある、と信じていました(今でもそれは変わりません)。

同時に、メイクアップアーティストの時代は終わろうとしていました。正確には、メイクアップアーティストの定義が変わりつつありました。一部の天才たち(パット・マクグラスなど)をのぞいて、特に日本では、日常的に可愛くなれる顔をつくってくれるメイクアップアーティストの時代が到来しようとしていたのです。みんな、イタリア女優の顔で合コンへは行かないというわけ。当たり前ですね。
私は、自然に、メイクアップアーティストになりたいとは思わなくなっていきました。

とにかく、個性というものに固執していました。根本には、私の幼少からの容姿に対するコンプレックスがあり、でも、上手く言えないんですが、やっぱり美しいものが好きなんですよね。それも内面からの…という考え方に惹かれていました。
でも、世の中にそういうことをアウトプットしたものが見当たらない。時流は相変わらず「モテ」「カワイイ」だった、わけです。

その後、色を含めた化粧品開発のポジションに就き、ブランドを立ち上げたり、サロンを立ち上げたりしているときに、私はecocoloに出会いました。
縁あってecocoloでビューティライターをやらせていただくことになり(もう時効だと思いますが、会社に内緒でやっていました。ゴメンナサイ)、オーガニックコスメにどんどん興味を持っていきました。一緒に仕事をさせていただいたなるみちゃんのお力も多大にあるのだけど、この世界ははなんて面白いんだろうと日々感動。冒頭にも書いた「ecocoloが提示する女性像」が、いままでの「一般的に可愛いとされる女性像」とちょっとずれていた、というのはとても大きい。フィルターが「エコ」で、ターゲットが「都会の女性」だったから(当時)、結果としてというところはあるにしても、私には大変魅力的だったわけです。
そんな女性が使うオーガニックコスメの存在は、今までの美容の概念を覆すようなもので、私は美しさの定義に可能性を感じました。
一重より二重のほうがいいとか、まつ毛は長いほうがいいとか、目は大きいほうが、唇は厚いほうが、肌は白いほうが、などなど、オーガニックコスメはそういう紋切り型の考え方を持たない、と私は思います。ちょうど、音楽のインディーズレーベルみたいな感じかもしれません。

今でこそいい大人なので、自分の容姿に自信が持てずに卑屈になることはだいぶ減ったのだけれども、そもそもこのコンプレックスがなかったら、こういうことも考えなかったと思うし、そういう意味ではとても感謝しています。

美しくなりたいか?といわれれば、その答えはもちろんYES
だけど、美しさってどういうことなのか? となったときに、それはそれは長い旅がはじまる、と私は思う。好きな食べ物がひとによって違うように、生い立ちがひとりひとり異なるように、その答えは自分のなかにしかない。だから、何よりも自主性が必要だけれども、とてもたのしいし、無限の可能性がある。その旅のお供に(ナウシカが持っているチコの実のように)、オーガニックコスメは最適だなと思うわけです。

2011年は本当にとんでもないことが沢山起こった年でした。なんといっても311です。それにつきます。311がなければ、多分「A THOUSAND LEAVES」は生まれなかった。オーガニックコスメを好きなこと、これからも好きでいることは、311への私なりの答え(というか、そのための方法)のひとつでもあります。
いわゆるゆとり教育的な「個性を大切に〜」みたいなのじゃなくって、己に訊く、自己参照性にもとづいた生き方というのがこれから求められるし、そこでやっぱり美しくあってほしいし。そこでオーガニックコスメを使わないで、何を使うの?? という感じ。

とはいえ、オーガニック成分が何%入ってるからオーガニックコスメ、とかではなくて思想というか姿勢の問題なのですが、そこは長くなっちゃうのでまた来年。

みなさま、どうぞ、よいお年をお迎えください。


AYANA

はじめまして&年末のご挨拶

クリスマスに(自作自演の)サンタさんがファファラちゃんの香水お試しセットをくれました。
ファファラちゃんたら全面リニューアルして、香水も2種類増えちゃって大変よ、奥さん!


はじめまして、こんにちは!書籍『A Thousand Leaves』をお手に取っていただいた皆様、ブログを見つけてくださった皆様、どうもありがとうございます。そろそろ、ひっそり、ブログの方も始めたいと思います。

このブログは、私・佐久間成美と、本間裕子、AYANAの3人がオーガニックコスメのことをあれこれ綴るブログになる予定です。まず一番最初に「ブログやろう」と言い出した私から、素晴らしきふたりの紹介をさせていただきたいと思います。

AYANAちゃんと最初に会ったのは、2005年の秋頃。以前働いていた雑誌の編集部でした。当時、彼女は某化粧品メーカーで開発の仕事を任されていました。なのにですよ、編集未経験なのに、誰も知らないような小さな出版社の面接に来て、そのために当時のお仕事を辞めんばかりの勢いでした。
面接に立ち会っていた私は「おいおい、そんな立派な仕事を辞めて人生狂わせることないじゃ~ん」と、他人事ながら心配になりましたね。彼女は彼女なりに、切羽詰まった思いでいたのでしょう。
私たちは創刊したばかりの雑誌を小人数で作っていて、とても未経験の人を雇える状態じゃなかったんです。でも、いろいろ話してみると、彼女はすげーセンスがよかった。それで、ビューティページをライターとして手伝ってもらうことなりました。私は私で、これまでにないオーガニックコスメのビューティページを作るために切羽詰まっていたのです。2005年の日本のオーガニックコスメの認知度なんて、ほとんどなきに等しいものでしたから、「こんなのをやりたい」「こういう方向性で」「こうじゃなくてこうだ」というイメージはあるけれど、そのイメージを共有できる人がいなかった。素晴らしい写真家が見つかり、「さぁ、これから」という時に、私は強力なブレーンと出会ったのでした。

自分で言うのもなんだけど、そのページは、今、見直しても、相当いいです。これも写真家の岡積千可さんと、素晴らしい仕事をしていただいたヘア&メイクのスタッフ、モデルの皆様のおかげです。私と彩奈ちゃんは普段は絶対に「カワイイ~」とかは言わない、ひねくれたタイプの人間ですが、この撮影現場では「カワイイ~」を連発していました。

そんなこんなで季節が過ぎ、2006年の冬頃、私は編集部を辞めて無謀にもフリーになりました。自分の問題もいろいろあって、エコとかいいながらすごく具合が悪くて(ダメだね)、このままではいけないと思っていました。同時に、彩奈ちゃんは晴れてオーガニックコスメのブランドに転職したのでした。それは自分のことのように嬉しい出来事でした。

無謀なフリーランス生活が始まり、2006年の11月から、私は自分のブログを始めました。主にオーガニックコスメとエコファッションに関したブログでした。しばらくすると、ブログを通じてお仕事をいただくようになりました。私みたいな駆け出しライターにブログから仕事を依頼してくださる編集者は、新しいチャレンジをしてみようという方が多く、出会う方皆様、とてもおもしろい方々だったのです。

でも、『WWD Beauty』編集部にい本間しゃんから、しゃきしゃきとした原稿依頼のメールが来たときは唖然としましたね。2007年の年末頃でしょうか。正直、最初は「私に依頼するなんて、この人、大丈夫かよ」と思いましたよね。
その頃のオーガニックコスメ原稿依頼というと「最近、オーガニックコスメが流行っていて、うちでもやりたいが、どんなもんかしらん?」というものが多く、あれこれ説明すると「じゃ、まずは初心者向けにブランドを紹介しましょう」という企画に落ち着くのでした。しかし、本間しゃんからの依頼は最初から決まっていて、「見開きでオーガニックコスメを使うエコ女子の生態を日記風に曝してほしい」という、ちょっと変わったものだったのです。
彼女はオーガニックというブームの正体を知るために、リアルな声を届けることに意味があると考えていたようでした。今思えば、どんなふうに彼女がその企画を編集会議で上げたのか気になります。こんな無名ライターに仕事させて、すごく反対されたのではないかと。あるいは、どさくさに紛れて、ごり押ししたとか?

彼女は、私と同じく「オーガニックコスメの源流はシュタイナーにあり」と考えていました。この学説(んなものないけど)を編集の立場から支持する人なんて、自分以外に出会ったことがなかったので本当に嬉しかったのです。
そして、彼女はやっぱりちょっと変わった人でした(褒めてます)。一見、すげーコンサバで仕事のできるカワイイ美容編集者に見えますが、中身はものすごいオタクなのです。あれほどのオタクっぷりを上手に隠して日常生活を送っている人を初めて見た!という感じの衝撃を受けました(褒めてますよ)。
いろいろな美容担当の編集さんとお会いしましたが、彼女の美容オタクぶりは根本的に他の方とベクトルが違う。てか、この感じを私は知ってる。誰だっけ、誰なんだっけ? あ、ああ~ん、うぐぐ、げほほほ、うむむむむむ、あぁ、あ、あ、あ、AYANAちゃん……。そう、このふたりは美容の世界にいながら、他の方とは決定的に何か違う。このズレた感じが好きだ、そう思ったのです。

斯くして、彩奈ちゃんと本間しゃんは出会ったのであります。『WWD Beauty』2008年2月22日号の「エコ女子生態観測」(私が書いた記事です)によれば、ふたりの出会いは2008年の1月30日(場所は、青山のマクロビ居酒屋)。
出会ったその夜から、高校時代に通っていたレコード屋の話を始めて、「実はその時、会っていたかもしれない」とか、マニアックな音楽の話題で盛り上がり、最後には「結局、一番すごいのは、安室奈美恵だね!」という高度すぎる結論で意気投合していました。私が出会わせなくても、2人は結局、どこかで出会っていただろうと思います。男と女なら絶対、運命の人なのにね、ほんとに残念です。

そして、時は過ぎ、私は「もうライターを、辞めてしまおうかな」と考えるようになっていました。アトピーを患って外出はもちろん、普通にしていられない日々が続いて弱り切り、実家で療養したり、祖母が入院して介護生活を送るようになって、少しでも家族と一緒にいるために実家に帰ろうかとも。祖母が亡くなった後も「東京で、これ以上、何かやれることがあるだろうか」と考えるようになりました。でも、何をしていいのか、全然わからなかったのです。

そして、3月11日に東日本大地震が起こりました。私はライターのくせに、文字通り、言葉を失いました。本当に情けないです。地震のこと、原発のこと、自然のこと、メディアのこと、政治のこと、世の中のこと、自分のこと、動物たちのこと……いろいろな思いが頭に浮かぶのに、家族を亡くし、すべてを失った被災者の方を思うと息が苦しくて、全然言葉が出てこないのです。津波のように広がっていく言葉が怖くて仕方なかった。

しばらく落ち込んでみると、自分は今、やっぱり東京で生きていくんだろうと思い至りました。生きているからには、今、ここでできることを、精一杯がんばるしかないんだと。稼がなければ、継続的な支援だってできないのです。そのためにはお金を稼ごうと、気合いを入れ直しました。
ライターは、実際、かなり生活が苦しいです。私が要領悪いだけかもしんないけど、とにかく私の生活は苦しいです。だから一念発起して、転職活動だってしてみました。とあるオーガニックコスメブランドがマーケティング担当を募集していると聞き、緊張の面持ちで面接を受けに行ったのです。
転職活動をしていることは、ほとんど誰にも話していませんでした。だって、受かるかどうかもわからないし、フリーライターが転職活動って変節って感じもするし、慣れないスーツ姿はコスプレみたいで恥ずかしかったから。それに大好きなブランドだったから、落ちたらショックを受けるだろうとも思っていたんです。

蒸し暑い梅雨のある日、スーツコスプレで受付を済ませた私は、とても緊張していました。「じゃぁ、こちらへ」と案内され、面接を行う部屋に向かおうと後ろを振り向くと、正面のエレベーターの扉がサーーーっと開きました。そこに現れたのは、なんと、他ならぬ、AYANAちゃんと本間しゃんだったのです。
面接を受けに来たことを忘れて、私は思わず叫んじゃいましたね。何なんでしょうか、このタイミングは。オーガニックコスメの運命の糸?天のお導き? わけのわからない言葉を叫んだ後は、笑いたいのを堪えるのに必死でしたね。私のスーツコスプレを見た、あの2人の驚いた顔といったら!あははははは!!羞恥プレイ!!!!

当然というべきか、私の面接は見事に惨敗に終わり、この夏、なぜか3人ともフリーランスになっていました。それで思ったんです、ブログならオーガニックコスメのストーリーを思う存分、語れるだろう、と。私はたくさんオーガニックコスメの記事を書いてきたけど、いつの間にか人のせいにして、貧乏のせいにして、伝えきれなかったことや、うまく伝えられてないことをうやむやにしている部分があったのです。それをやろうじゃないか、と。
何となく「この3人が集まれば大丈夫なんじゃないか」という気がして、「ねぇねぇ、一緒にオーガニックコスメのブログやらない?」と恐る恐る声をかけたら、びっくりするくらいあっさり「いいよ~」と言われてしまったので、勢いですぐにドメインまで取得することになり、今日に至ります。同じタイミングで書籍の準備が始まりました。ブログも書籍も同じ「A Thousand Leaves」というタイトルになりまして、伝えたいことは結局ひとつだから、いいのかなと。

3人であれこれやるのは楽しそうという想像はつきますよ。だって私が知る限り、オーガニックコスメを語らせたら最強のメンバーですもの。一応はオーガニックコスメのことを長年やってきたという自負のある私が(弱々しい自負だが)保証いたします。それがいいのか、悪いのかは判断できないけど、こんなに直球の美容とはちょいズレてたことをしようとしている人たちも珍しいと思う。

私はこのブログを、自分たちのためにこそ書きたい。すっごくおもしろい記事を書きたいし、一緒にブログを始める2人がきっと一番わかってくれて、一番手強い読者です。2人がおもしろい原稿を書いたら、私は悔しくて嬉しくてジタバタすると思う。それがとても楽しみです。このブログがいつまで続くかわからないけど、続く限りは、無理せずやっていきたいです。

というわけで、まとまらない文章ですが(長過ぎるだろ!)、2012年もよろしくお願いします。
もう、花粉も飛んでますのでお気をつけ下さい(私やばいです)。
どうぞよいお年を。

佐久間成美


2011/12/12

ORGANIC STUDY ROOM


去る127日、日本とイタリアの共同開発オーガニックブランドTerracuore(テラクオーレ)さんの企画で、ORGANIC STUDY ROOMなるものが開催されました。



これは、オーガニックの素晴らしさをもっともっといろんなかたとシェアしたい!というTerracuore(テラクオーレ)プレスの栗田さんの熱い想いにより実現した企画。

「記念すべき第一回はトークショーにしようと思うんですけど、出ていただけませんか?」とオファーをいただいたとき、それまで栗田さんとも「一緒にオーガニック盛り上げていきたいですよねー!(曖昧)」みたいなテンションだった私たち3人は、急激に不安になってしまいました。
普段は原稿用紙(モニタ)に向かって黙々と原稿を書き、たまにことばを発したくなると、Twitterアカウントに好きなアーティストの名言を書き込んでその欲を解消させる程度で、どこまでも声帯を使用しない毎日を送っている私たちが、しかもオーガニックコスメファンのみなさまの前で、どんなことを話せばいいのやら、皆目見当がつかず、栗田さんの「だいじょうぶですよぉ〜!」という太陽のような笑顔がなければ、おそらく実現しなかった企画です。

まずは、いらしていただいたみなさま、そして残念ながらお会いできなかったけれどもご興味をもっていただいたみなさま、本当にありがとうございましたっ!

テーマはざっくり「オーガニックコスメ」。って壮大すぎる命題ですが、私たちの本「A THOUSAND LEAVES」発売直後ということもあり、私たちがどれだけオーガニックコスメを好きか、そしてオーガニックコスメってどんなものだと思っているか、というあたりに焦点を置いてお話させていただきました。


50名以上のかたにお集まりいただきました!



この写真、すっごい3人の普段の様子が出てます。


私たち3人は、それぞれの視点でオーガニックコスメと向き合っていて、ハマったきっかけや愛用アイテム、そもそもの美容というものへの考えかたなど、みんな異なったものを持っています。でも共通してるのは、全員がオーガニックコスメを通してなにかしらの感動を得ているということです。感動というのは、気持ちが動くこと。理屈じゃないんですよね。五感を通してその奥の意識のほうまで、オーガニックコスメのエモーションみたいなものが貫通していく体験。ほんとうに、感動、なのです。きっとオーガニックコスメファンのかたならその想い、共有していただけるのではないかと思います。

なので、オーガニックコスメは感覚を磨くことができること。そんな尖っているものなんだから、当然「効く」ということ。そして、何を基準に選んだらいいの? ということ。その辺をポイントにしたトーク内容となりました。

私たちだって、ほんとうは、偉そうに語れるほどオーガニックコスメについてわかってないです。全然。ただ好きというだけ。
でも、好きだからこそみんなで楽しみたい。好きなアーティストの音楽、ライヴで盛り上がりたいですよね、みんなで。あんな感覚です。このバンドのこの曲いいよね〜!って盛り上がりたいですよね?ね?

オーガニックコスメのシェアって、コスメ業界全体の5%くらいしかないんです。多くのひとがその魅力についてまだ未体験なのかと思うと、もったいないなあああ!というのが正直なところ。自分の五感を解放して直感力を上げる…そういったミラクルはオーガニックコスメならではですよね。

化粧品はあくまでも、なにかを治したり、改善したりするものではありません、定義としては。それは医療の範疇になってしまいますから。
でも、そういった効果って、ものさしで計れるものではないんですよね。同じものを使っても、その実感はひとそれぞれだったりします。だからこそ、楽しんでほしい。ジャケ買いもよし。好きなタレントさんが使っていたから、でもよし。もちろん、香りが好きだからとか、効果を期待してとか…。きっかけも楽しみかたも自由なんですよね。

私たちも、このブログを通して、そして今回のような機会を通して、自分たちのミーハーな話をどんどんして、無邪気にオーガニックコスメファンでいたいなと思っています。

栗田さんの取り計らいで、つたないトークショーだけでなく、そのあとみんなでワイワイと話しながら美味しいオーガニックワインとフードをいただける席を設けていただきました。こういうところ、ほんとにさすが!
ワインはマヴィさん、フードはミトクさん等から。どれも美味しくて、夢中になっていただいてしまいました。ごちそうさまでした。



Terracuoreの新商品も試せる!ジャスミンのシリーズ、とても贅沢です。

A THOUSAND LEAVESも販売させていただきました!


ORGANIC STUDY ROOM、今後も期待大ですね。またご一緒できたら、とてもうれしいです。


※画像はイデアインターナショナルさんより。ありがとうございますっ。

2011/12/02

2011年12月3日、書籍『A THOUSAND LEAVES』が発売します!




『A THOUSAND LEAVES』
本能が肯定するオーガニックの力
私たちの中で育まれていく物語

オーガニックコスメティックに精通した著者が、からだに、こころに、自然に、本当に良いものをセレクトし、わかりやすくひもといたオーガニックライフガイドです。一本の大樹に色づいた、たくさんの葉(ブランド)に宿りし物語の数々を、頁ごとに丁寧にしたため、1冊の本にいたしました。

「オーガニックコスメとは何か? 何が本物なのか? どれが一番効くのか?」そういったことを説く本ではなく、読み進めるうちに興味がふつふつと湧き、考えるきっかけを与え、「美しくなるためには○○をしなければ!」といった幻想から、ほんの少しでも解放させられるような本としました。
世界各国から厳選された逸品が丁寧に紹介される第1章では、誕生の背景や成分の効能、エピソードが語られます。そこからは、それぞれの輝きを秘めたオーガニックコスメの多様性とパワフルな効果が感じられます。
第2章は、物語をさらに豊穣なものにしてくれる「オーガニックコスメにまつわるエトセトラ」。ホリスティックケアの重要性やオーガニックコスメが地球にやさしい理由、メソッドにいたるまでが解説されています。
オーガニックコスメのベースとなる、ハーブをはじめとした植物類は、季節や自然のリズムに影響され、長い月日を経て育てられます。それらを紹介する本書も、ハーブの生長に歩みを合わせるように丁寧な本作りを心がけてきました。
オーガニックコスメを通じてあなたは旅に出ます。異なる場所へ運び、違う自分へと導いてくれる逸品を手にしたとき、あなたの本能が歓んでいることを実感するはず。




タイトル A THOUSAND LEAVES 
【発行元】千葉北図書
制作マンガ連邦軍(株式会社ala cazam
【企画・編集】本間裕子
【写真】今井広一
【ライティング】本間裕子、AYANA佐久間成美、水野知左子
【アートディレクション】吹田ちひろつなぐ株式会社
【ブックデザイン】吹田ちひろ、後藤麻衣(つなぐ株式会社
【発売日】 2011年 12 3
1,500
・本体四六版、特色金箔押し表紙
【総ページ数】224 ページ

COUNT DOWN 10/10


前回書いたように、実は、私たちは本を作る準備をしておりました。
でも、ただの本じゃないのよ、珠玉のオーガニックコスメちゃんの魅力をたっぷり語る特別な本なのよ。


私がその原稿に追い込まれていたある日の午後、あれは2時頃だったでしょうか?
1本の原稿が終わってホッとした私は、外がざわざわしているのを感じました。窓を開けると、なぜか、近所のおばちゃんたちが騒然としているのです。ただならぬ気配を感じて外に出てみると、なんと、うちのアパートの2軒先のお宅から、煙がもくもく。消防車が出動し、アパートの目の前に立ち入り禁止の黄色いテープが張られていたのです。ギャーーーーーーー!

住宅密集地ですから「火事には注意しなきゃ」と常々思っていたのですが、目の前で、てか、2軒先で巻き起こる煙に足がガクガク震え、とりあえず部屋に戻って、まず書き終えた原稿をメールしました。それから部屋を見渡しましたが、実際、持ち出せるものなんて何もないんですよ。その事実に愕然としましたね。そして、ふと「水!」とひらめき、バケツに水を汲むという無意味な行動を取ったりして。とりあえず財布と携帯、煙いのでタオルを用意して部屋を出ました。

外はさらに煙の勢いが増し、焦げ臭い匂いが漂っています。同じアパートのお姉さんがあまりの怖さにすすり泣きをしているので、「大丈夫、保険下りるから!保険下りたら、もっといいアパートに引っ越せるし!! 私は保険下りたら、とりあえず旅行に行くよ」と意味のわからない励ましをしながら、消火活動を見守りました。

1時間か、いや2時間くらい経ってからでしょうか?無事に火は消え、怪我をした方もいないようで本当によかった。消防士がスゲーかっこよく見えましたよ。あまりに感情が高ぶっていたので、少し離れた場所のガードレールに寄りかかりながら、同じアパートのお姉さんと缶コーヒーを飲みました。


数日後、思いましたね。「あの火事騒動は、きっと吉兆なのでは」と。
火事が起こると本が売れるというジンクスなんてないのですが、そう思うことにいたしましょう。

COUNT DOWN 9/10


ある秋の日。3人でこれに行ってきました。

私は昔からタム君ファンなんだけど、よしもとばななさんの『なんくるない』の表紙イラストでハマって、『everybody everything』で泣いて、ライブに行って笑って、サインしてもらって喜んで、『ブランコ』だって発売日を毎号楽しみにしてたんだけど、似顔絵だけは行ったことがなかったのです。だって、恥ずかしいじゃん!描いているのを間近で見れるのはすごいことだけど、自分を描いてもらうのはうれしいけど、恥ずかしい。

会場ではみんなルンルンしていて、すごいな〜と思った。私はひたすら緊張してしまって笑えなかった。ファン心理って複雑なんですよね。

なぜ、私たちが似顔絵を描いてもらいに行ったのかというと……なんと、本が、本が出ちゃうんですよ!先日、撮影してたのも、オーガニックコスメの本のためだったのですよ!それで、その表紙が、まさかまさかのアレのアレで、この方にアレしてもらうことになったのですよ!!!!

これは期待大やな!(ニヤリ)

COUNT DOWN 8/10


撮影のためにアイテムを厳選したら、その後、怒濤の商品貸し出し依頼作業に入るのである。
ブランドの担当者の方にご連絡し、撮影日に合わせて撮影用の商品を送っていただく。先日の撮影のようにアイテム数が多い場合、この作業はとてつもなく大変になってくる。連絡先を調べるのも一苦労だし、1日中、電話をしていると最後には口が回らなくなって変なしゃべり方になってくるし、届いた商品のプチプチを脱がせてあげてひとつひとつ間違いがないか確認し、こぼれないようにキャップのふたをきつめに締め直したり、資料は資料で分けたり……今回は全部、Y嬢がやってくださいました。本当にありがとう。


ちなみに写真は、Y嬢が撮影したもの。撮影に間に合わないからと、わざわざ自宅に届けてくださったブランド担当者様からのメモです。商品を集めるのはもちろん大変なのだけれど、送っていただく作業だって大変だし、いろいろ気を使っていただいてありがたい。


いつも本当にありがとございます。